一眼レフに代わってレンズ交換式デジカメのメインストリームになりつつあるミラーレス一眼。ソニーに続き、キヤノンとニコンからも高画質・高性能なフルサイズモデルが登場し、選択肢が出そろいました。
この記事では、カメラ愛好家が3つのメーカーのフルサイズミラーレス一眼のスタンダードモデルを比較して、おすすめのモデル・メーカーをご紹介。どのモデルを買うべきかのお手伝いをします。
- 1 この記事はこんな人におすすめ!
- 2 (1)動物の瞳も検出してくれる高性能な「瞳AF」を唯一搭載|大容量バッテリーでたくさん撮れるソニー「α7Ⅲ」
- 3 【公式動画】ソニー「α7Ⅲ」
- 4 (2)有効画素数3030万画素の高画質カメラ|以前からのキヤノンユーザーや思い出を美しい色で残したい人ならキヤノン「EOS R」
- 5 【公式動画】キヤノン「EOS R」
- 6 (3)次世代メモリーカードを採用し、手堅いスペックで隙のないニコン「Z6」
- 7 【公式動画】ニコン「Z6」
- 8 ソニー「α7Ⅲ」・キヤノン「EOS R」・ニコン「Z6」の口コミ、評判
- 9 【まとめ】フルサイズミラーレス一眼のおすすめ機種はコレ!【2019年 最新版】
この記事はこんな人におすすめ!
- スマホよりも高画質な写真を撮りたいという方
- レンズ交換式のカメラを買って本格的に写真を撮ってみたい方
- ミラーレス一眼の製品毎の違いがよくわからない方
- 初心者でも簡単に使える、おすすめのミラーレス一眼カメラがどれなのか知りたい方
ソニーに続いて、キヤノンとニコンからもフルサイズのミラーレス一眼デジカメが登場しました。
どのメーカーのモデルも高画質・高性能なので、どれを選んでもすてきな写真が撮れるでしょう。それだけにどれを選ぶか悩ましいもの。そこでカメラ愛好家が、フルサイズミラーレス一眼デジカメの確かな選び方を解説します。
「フルサイズミラーレス一眼デジカメ」とは、フルサイズのイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼のこと。フルサイズのセンサーサイズは非常に大きく、スマホカメラのイメージセンサーと面積比では30倍以上の違いがあるのです。
イメージセンサーが大きくなると、画質も飛躍的によくなります。フルサイズのミラーレス一眼は、スマホとは別次元の画質なのです。
しかもレンズを交換することで、広角から望遠まで撮れる写真は思いのまま。スマホカメラでは得られない写真体験ができるので、フルサイズミラーレス一眼デジカメはプロのみならず、多くの写真愛好家が利用しています。
フルサイズのミラーレス一眼デジカメは長いことソニーの独壇場でしたが、カメラメーカーの二大巨頭、キヤノンとニコンからも製品が登場。ますます注目されるカメラとなっているのです。
そこで、この3社のフルサイズミラーレス一眼のスタンダードモデルを比較して、それぞれどう違うのか、どんな人にどのメーカーがおすすめなのかを解説します!
(1)動物の瞳も検出してくれる高性能な「瞳AF」を唯一搭載|大容量バッテリーでたくさん撮れるソニー「α7Ⅲ」
ソニーはフルサイズミラーレス一眼デジカメのパイオニアで、非常にたくさんのラインナップを揃えています。「α7Ⅲ」はその中でもバランスに優れたスタンダードモデルで、どんな撮影シーンにも対応できる使いやすさが特長です。
「α7Ⅲ」の主なスペック
- 有効画素数/約2420万画素
- ISO感度/常用ISO100-51200、拡張ISO50-204800
- 瞳AF対応(動物の瞳も検出可能)
- 連写速度/最高約10コマ/秒
- 4K動画撮影可能
- 手ブレ補正/光学式5軸、ボディ内蔵
- 最大撮影可能枚数/最大約710枚
- 連続動画撮影可能時間/約125分
- 重量(バッテリー、メモリーカード含む)/約650g
今回紹介する3モデルのなかで、「α7Ⅲ」だけが備えている機能は、瞳AFの動物対応です。瞳AFは、カメラが生き物の目を自動で検出してそこにピントを合わせてくれる機能。
人物撮影のときに的確に人の目にピントを合わせてくれるので、撮影者の負担が減ります。顔認識機能をさらに進化させたものといえるでしょう。
「α7Ⅲ」はさらに、人間以外の動物の目も検出してくれるのです。これが役立つシーンといえば、ペット撮影や動物園での撮影。動物を撮ることが多い人におすすめのモデルです。
1個で最大710枚も撮れる大容量バッテリーも、動物園のように充電が難しいシチュエーションに嬉しいポイントですね。
フルサイズミラーレス一眼のパイオニアなので交換レンズの充実度は抜群
ソニーはフルサイズミラーレス一眼デジカメで先行しているので、交換レンズの種類が他のメーカーに比べてとても多いのも特長です。動物の撮影には望遠レンズが必須なので、高画質で高価なものから、性能をおさえた代わりに手頃な価格のレンズまで揃っています。
レンズ交換式カメラはカメラ本体だけでなく、交換レンズや周辺機器なども含めたカメラシステム全体の充実度が、選ぶときに重要になります。
その点、ソニーはシステムが充実しているので、どんな撮影目的にも応えられるだけのポテンシャルがあります。そういう意味では、ソニー「α7Ⅲ」は誰にでもおすすめできるので、「迷ったらコレにすれば間違いなしのカメラ」といえるでしょう。
【公式動画】ソニー「α7Ⅲ」
(2)有効画素数3030万画素の高画質カメラ|以前からのキヤノンユーザーや思い出を美しい色で残したい人ならキヤノン「EOS R」
キヤノンはデジカメ市場におけるトップシェアメーカー。デジカメ界の王者・キヤノンが満を持して出したフルサイズミラーレス一眼が「EOS R」です。スペックを見ると、隙のない性能であることがわかります。
「EOS R」の主なスペック
- 有効画素数/約3030万画素
- ISO感度/常用ISO100~40000、拡張ISO50-102400
- 瞳AF対応
- 連写速度/最高約8コマ/秒
- 4K動画撮影可能
- 手ブレ補正/デュアルセンシングIS
- 最大撮影可能枚数/最大約370枚
- 連続動画撮影可能時間/約2時間20分
- 重量(バッテリー、メモリーカード含む)/約660g
ソニー「α7Ⅲ」と比べても見劣りしないスペックで、中でも上回っているのは画素数。約3030万画素を誇ります。
画素数は多いほど高精細な描写が可能となり、トリミングしても高画素を保てるので、画質や構図にとことんこだわりたい人にはうれしい性能です。
昔からのキヤノンユーザーなら「EOS R」でもレンズ資産を活かせる。
「EOS R」は発売が2018年10月とつい最近で、キヤノンのフルサイズミラーレス一眼の第一号なので、交換レンズのラインナップはソニーに比べるとまだまだ足りていません。
しかし、キヤノンには一眼レフで培ってきた膨大なレンズ資産があります。「EOS R」では、専用のレンズマウントアダプタを使うことで、一眼レフ用の交換レンズを使うことができるのです。ミラーレスと一眼レフ、カメラの種類は違いますが同じキヤノン同士なので、動作に問題はなく安心して使えます。
キヤノン「EOS R」は、キヤノンの一眼レフカメラをすでに持っている人なら、レンズをミラーレス一眼でもそのまま活かせます。
昔からのキヤノンユーザーであれば、ミラーレス一眼もキヤノン「EOS R」を選ぶのが、もっとも効果的といえます。
もちろん、キヤノンのカメラを使ったことがない人でも「EOS R」はじゅうぶんオススメです。
キヤノンのカメラは、人の肌が美しい色合いになるなど、印象に残る画づくりをするといわれています。後から写真を見たときに、撮ったときの思い出が美しくよみがえってくるような、そんな色使いをするカメラといえるでしょう。
そんなキヤノンのキャラクターに共感する人なら、「EOS R」を選べば幸せになれるかも?
【公式動画】キヤノン「EOS R」
(3)次世代メモリーカードを採用し、手堅いスペックで隙のないニコン「Z6」
ニコン「Z6」は、キヤノン「EOS R」とほぼ同時期に発売されたニコン初のフルサイズミラーレス一眼デジカメです。ニコンはプロからアマチュアまで熱狂的なファンを抱えるメーカーだけに、発表時は大きな注目を集めました。
ニコン「Z6」の主なスペック
- 有効画素数/2450万画素
- ISO感度/常用ISO 100~51200、拡張ISO ISO50-204800
- 瞳AF対応
- 連写速度/約5.5コマ/秒(一定条件下で最大約12コマ/秒)
- 4K動画撮影可能
- 手ブレ補正/5軸ボディ内蔵型
- 最大撮影可能枚数/最大約380枚
- 連続動画撮影可能時間/約85分
- 重量(バッテリー、メモリーカード含む)/約675g
連写速度が約5.5コマ/秒なのがほかの2機種に比べて及ばない点ですが、それ以外はほぼ同レベルのスペックを備えています。ただし、条件を満たせば最大約12コマ/秒まで連写速度を上げられるので、スポーツ撮影などにも十分対応できるでしょう。
「Z6」独自の特徴は、記録媒体がXQDカードであること。XQDカードとはSDメモリーカードよりもさらに高速なデータ転送速度をもつ、次世代のメモリーカード。2450万画素の画像データを高速連写で撮影しても、データの書き込み時間で待たされることはほとんどないので、ストレスのない撮影ができます。
ただ、ほぼすべてのデジカメで採用されているSDメモリーカードには対応していないので、SDメモリーカードの使い回しができない点に注意してください。
ニコンユーザーなら「Z6」でレンズ資産を有効活用できる。
キヤノンと同様、ニコンも長年かけて豊富なラインナップを揃えた一眼レフの交換レンズがあります。レンズマウントアダプタを使うことで、ニコンの一眼レフ用レンズを「Z6」でも使うことができます。ニコンレンズをすでに持っているニコンユーザーであれば、「Z6」を選べばレンズに困ることはないでしょう。
キヤノンのカメラが思い出をよみがえらせるような印象的な色作りといわれているのに対して、ニコンのカメラは「実物に忠実な色をしっかり記録してくれる真面目なカメラ」といわれています。そんな点から、ニコンは質実剛健、職人肌のカメラメーカーというイメージがあるのです。
そんなニコンのキャラクターに共感するなら、「Z6」をチョイスしてみるのもいいかもしれません。
【公式動画】ニコン「Z6」
ソニー「α7Ⅲ」・キヤノン「EOS R」・ニコン「Z6」の口コミ、評判
ソニー「α7Ⅲ」・キヤノン「EOS R」・ニコン「Z6」、それぞれの口コミや評判を調べてみました!
「The World」
といいたくなるような瞬間が撮れました😁
α7Ⅲ+200-600のデビュー戦。
最高😁😁#カワセミ #かわせみ #翡翠 #kingfisher #birdwatching #α7III #sel200600g #ファインダー越しの私の世界 pic.twitter.com/BTPVFSC5fa
— ユウキ@写真垢 (@ANIMAL4061261) August 4, 2019
7月の空
Canon EOS-R + EF-40f2.8#EOSR #ファインダー越しの私の世界#ファインダーの中の私の世界#空 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/mVk98ODBKV
— masamori (@masamoriphoto) July 30, 2019
ニコンZ6にて撮影
ニコンZの瞳AFは瞳にフォーカス合うと
左右選べる矢印の表示が出てくるので便利です
モデルは日向恵理さん@hinata_bs #ニコン瞳AF #ニコンイベント #DCMDAY #ニコンZ6#ポートレート #モデル #被写体 pic.twitter.com/Lu1Kc9eZ3L— わらさん (@yutaka70d) August 4, 2019
【まとめ】フルサイズミラーレス一眼のおすすめ機種はコレ!【2019年 最新版】
(1)初心者から上級者まで、誰でも安心して使える。ミラーレス一眼を選ぶならソニー「α7Ⅲ」がおすすめ!
バッテリー容量が大きくスタミナ抜群のソニー「α7Ⅲ」。交換レンズも豊富なのでミラーレス一眼が初めての人でも安心して使い始められます。初心者から上級者まで、誰でも安心して使えるモデルです。
(2)もともとのキヤノンユーザーならキヤノン「EOS R」がおすすめ!
画素数が最大で記憶に残るきれいな色合いで撮れるキヤノン「EOS R」。キヤノンユーザーなら一眼レフ用の交換レンズも活かせます。これまでキャノンのカメラを使ってきた方には、キヤノン「EOS R」がおすすめ!
(3)手堅いスペックでバランスよくまとまったニコン「Z6」
手堅いスペックでバランスよくまとまったニコン「Z6」。 ニコンらしい見た目に忠実な色づかいで往年のニコンユーザーも安心して使えます。